きままなたわごと


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Author:kazeken
風がことのほか大好きな風来坊です。
普段は多忙の為
なかなか旅さえも出来ないけれど
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2013.06.30  続・そういえばニューキャッスル <<17:48


昨日土曜日は月に一度の出勤日だった。
何の問題も無く定時の3:30になり
タイムカードを押して会社を出た。

土曜日の銀座はウェークデーとは違って
観光客で溢れてる。
歩行者天国になってる中央通りを突きって
そのまま柳通りを歩いてく。

廃墟になった旧ニューキャッスル前に来た。
右側の壁は当初家主(二代目)からの
閉店のご挨拶だけだったが
いつのまにかそれに遠くから来たファンのコメント伝言板とかになったりして
新しいニューキャッスル(三代目)のお知らせも其処に貼ってあった。

そして
「ポンちゃんのこと」としたカラーのプリントアウトも
ずっと貼られてあったのに気づいていたが
さほど気にせず読みもしなかった。
元気に暮らしてる近況を書いてあると思っているからだ。

朝晩時間に追われてなかなか見る事がなかった
その「ポンちゃんのこと」を昨日は
立ち止まってちゃんとみた。

えっ!うっそ……
なんてこった……

僕はポンちゃんの写真つきのレポートを読んで愕然となった。

ポンちゃんはすでに5月の23日に
この世を去っていたのだ。
そのレポートは新しい買主である人の書いたもので
肝臓系の病気で薬を優先させるていだが
余命幾ばくも無とわかったとき
大好きな食事を優先させたそうだが
最後は舐めるのが精一杯だったようだ。

僕はその時
チョロを思い出してた
大好きなママである姫に無理矢理薬を飲まされて
姫を悪魔に見えただろうこと

最後はお腹が熱いのか
陶器の洗面ボウルの中にはいって
可愛い声さえ出せずに
寂しそうに僕を見ていた事
一気に甦ってきたんだ。

あんなに気ままで気軽で元気で
誰彼無く銀座を我が物顔で徘徊し
みんなに愛されてたポンちゃん!

ポンちゃんが死んでたなんて!
けっこう効いた
ボディブローのように
胸に効いた
2013.6.29.sat

No.703 / 風の戯言 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2013.06.30  そういえばニューキャッスル <<17:47


先の震災での地盤沈下と建物の老朽化を理由に
二代目の主で66年の歴史にピリオドを打った
辛来飯とコーヒーの店ニューキャッスル。
三代目で6月初旬アタリに復活するということは前に書いた。

名物辛来飯もさることながら
初代のオヤジは男に無愛想で女に愛想を崩す
独特なキャラで人気だったが
二代目は
娘も子と言う完璧なマスオさんながら
どこか飄々とした風情もあり良く奥さんに怒られたりしてた
なので二代目は癒しネコのポンちゃんに半分の人気があったといっても
過言ではないかもしれない。

三代目により新しくウチの会社の近くにオープンする情報は聞いていたが
今迄と同じボリュームと値付けでは長続きはしないと書いた気がする。

オープンして最近
紋吉くんと翔一君が行ったらしいが
ど~も満足度の行く答えは帰ってこなかった。

彼らが言うには店主が「この器に盛りつけます」とか
意味不明の事を説明されたり
あいかわらず量は少なく
「ぶちょ~~あれは大盛りじゃないっすよね?」と熱く言われた。
(新しい店に行ってない!ちゅうに!)
感想を聞いたが
「良かった」とも「美味しかった」という言葉も出てこず
ふたりとも言葉に詰まってたかんじである。
価格の事は聞かなかったが
押して知るべしだろう。

ポンちゃんがいる!というならいざ知らず
前と同じようなら行っても仕方ないと判断した。
2013.6.28.fry

No.702 / 風の戯言 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2013.06.30  愛されすぎた女 <<17:46


「愛されすぎた女」大石 圭/徳間文庫
aisareonna_keiohishi.jpg
〈物語〉
三浦加奈、30歳。生まれつきの美貌でタレント活動をしたが芽が出ず、
今は派遣社員。金使いの荒さからカード破産目前である。
こんなはずじゃなかった……。加奈の目標は、玉の輿結婚。
そんな彼女の前に現れた、岩崎一郎。年収は一億円を超えるが、
四度の離婚歴があるという。加奈は不安を感じつつも岩崎と交際を重ね、結婚にいたる。
やがて岩崎は、加奈に異様な執着を見せ始める……。
日常の中に潜む狂気。やがて繰り出される剥き出しの暴力と官能。

〈読み終えて〉
ふと気がついたら
最近大石 圭氏の作品を多く読んでた。無意識にだが。
氏の作品に出てくる主人公たる女性は美人でスタイルがよく
とてもエロティックでいわゆるソソる女であり……淫乱である。
そして交わる男たちも性豪だったりする。
そんな魅力的な主人公だから
えっち系が嫌いじゃない僕はついついページをめくってしまう。

主人公の立場で書いてあるから
読み手も主人公の立場で目で物語を目撃してゆく。
それが氏の策略とも知らずに^^

加奈と結婚した岩崎一郎。
だんだん日が進むにつれて夫の異常性に怯え始める。
なぜ?そんなことまでするの?
「君を愛しているからに決まってるじゃないか」
「愛してるから……」それで不安ながらも女は納得する。

やがて加奈は過去に別れた妻に会ったり
昔の彼に会って夫の妻の過去を調べてもらったりする。
最初と二番目の妻は普通に離婚したが
三度目はヨットの上から転落して死亡
四人目は夫と今暮らすマンションで首を吊って自殺したことを知る。
旋律が走り
やがて夫への疑惑と恐怖が加奈を襲ってくる。

やがて衝撃的なラストまで
暴力と官能とサスペンスの入り交じったドラマが繰り広げられる。

読み終えて…まてよ?と思った。
主人公の立場で目で物語を読んでので酷く恐ろしい夫だと思ってたけれど
最後は夫である岩崎一郎が可哀想になった。
確かに彼にはやや異常性はあるものの
加奈が「幸せになりたかった」ように
彼も4度の離婚を経験してるので単に「今度こそ幸せになりたかったのだ」
悪魔に見えた夫
でも…ほんとうの悪魔は加奈だったのかもしれない。


No.701 / 風の本 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2013.06.30  桂庵の冷やし海苔蕎麦 <<17:44


桂庵で食事といえば
カツ丼セットかもりそばにたぬきくらいだった。
「冷やし蕎麦はじめました」
という店頭のポスターが気になり初めて食べたのが先日のことだ。

大きな平浅の丼に綺麗に盛り付けされた海苔蕎麦。
さすがにハムや錦糸卵は乗ってないが
和の冷やし中華という具合だ。
出汁と薬味とわさびは後から自分で入れる。

海苔…とつくと海苔がてんこ盛りなイメージだが
さほどではなく海苔蕎麦と名乗るほどでもない気がするが
じゅるじゅる…ちゅるちゅる…ん!
「おおおっ~~~!!」
食べてみると流石蕎麦屋!!という
しっかりした蕎麦麺の喉越しと歯ごたえに
蕎麦本来の風味が冷やしながらにしっかり口の中で広がって実に美味しい。
とまぁ…
先日はそんな予想外の感動だったので

昨日の昼時間も食べたくなって行った。
冷やしには4種あるようだが
僕は「冷やし納豆海苔蕎麦」が気になってたので
なんせ「納豆…」を頼んだ。

何故納豆を頼んだのかというと…
前はよく讃岐うどん「はなまるうどんは」京橋店へ行ってた。

実は京橋まで行かなくても近くに「はなまる…」できてたが
あくまで遠くの京橋まで行ってたのは
別売りのねばとろセット(納豆・山芋・オクラ)の小鉢があって
それをつゆ無しのおろし醤油うどんに絡めて食べるのが大好きだったからなのだが
先日行ったらねばとろセットは季節限定だったらしく無くなってしまってた。
ねばとろセットが季節限定?ねばとろセット山芋やオクラはともかく
季節に関係ない納豆だけでも欲しかったが無いと言う
ってことは大好きなねばとろセットが無くなったので
京橋店まで行く必要がなくなってしまった。

ああ…納豆で食べたい!
ああ…納豆で食べたい!………
韓豚家の納豆スンドゥブも無くなったように
好物の納豆ものが消えてくのは悲しい!

そんなところへ
桂庵の冷やし海苔蕎麦で納豆Versionがあるじゃないか!
なので次回来る時は絶対食べようと決めていたのだ。

昨日木曜日である。
そして桂庵」へ行き迷う事無く「冷やし納豆海苔蕎麦」を注文した。
適度な時間がかかって
「お待たせしました」と目の前に出されたのは
基本的に「冷やし海苔蕎麦」と同じだが納豆がいっぱいかけられている。
しかも納豆はモロではなく
タタいたひきわり風だ!
普通は醤油をかけるのだが
そのまま食った!
軽く蕎麦と絡めながら……

おおおおおっ~~!!
なんという美味さなんだろう!
厭らしくなく品のある上質な味わいになってる。
つゆと薬味のコラボも絶妙だ!
大盛りにする必要がないくらいボリューム満点である。

ただひとつ
ざるでもないのに
「そば湯です」とそば湯を持ってこられても
なんだか僕には違う気がする。
「冷やし納豆海苔蕎麦」で満足なので僕にはそば湯は不要かな?

兎に角満足満足なんである!
2013.6.27thu


No.700 / 風の食卓 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2013.06.30  Kj紫陽花ツアー2013 <<17:43


姫が起きた。
「8時にはここを出るよ!」と姫に言う。
「何処が好い?AコースかBコース」
「Aコースは?」
眠気マナコで姫が聞く。
「北鎌倉と長谷寺をめぐる紫陽花ツアー」
「Bコースは?」
「去年廻った高幡不動とサマーランドのあじさい園ツアー」
「う〜ん…じゃあ北鎌倉は夕べテレビで見ちゃったからBコースで!」
ということで山側のコースになった。

出掛けに運転用の眼鏡を忘れて
薬師池あたりまで行ったのに
家に取りに戻ったのでそこで30分のロスをしてしまったが
なんとかイケるだろう。

●高幡不動尊
ほどなくして
朱色鮮やかな五重塔が見えて来た。
まるで奈良のような
高幡不動尊である。

高幡不動の左側の山は秋は紅葉に春は桜
そして初夏の今
まさに紫陽花が真っ盛りだ。
いつもの駐車場ではなく少し上の第2駐車場へ案内された。
その駐車場はちょうど山の斜面に面してて
高い位置にある紫陽花の歩道がパノラマのように見えて見事だった。

僕らは紫陽花をめぐる前にトイレに寄り
姫が気になってた奥殿の中の文化財の展示物を見学した。

仏像や曼荼羅に屋根の鳳凰に各塾の絵画に果ては
土方歳三の書簡や写真に坂本龍馬の掛け軸画など
けっこう見応えはあった。見学料は300円。
霊感が強いのか
ちょっと僕は気持ち悪くなったけど
感動はしました。

そして
いよいよ御山へ
四季の道からほぼ八十八カ所を巡りながら
野生の紫陽花も含め多彩な紫陽花を楽しむ。

陽射しは暑いが
山の中の木陰は風もあり涼しい。
紫陽花も種類が豊富だが
やっぱり紫陽花は青か紫がいい。

感動しながら散策するんだけれど
山道はことのほか勾配が急な為けっこう堪える。

全ては見ない迄も
最終的な八十八カ所目は太子堂のところにある。
山から下界へ下りるといつのまにかいっぱいの人出だ。
一番奥の大日堂で参拝し
横の知足案の庭園が見えると言うので初めて入った。
庵の中では薄茶のお茶300円を味わえるが
姫が熱いからというのでパスした。

庵の木造家屋を見て
「この間の吉川英治の家の造りに似てない?」と姫が言った。
う〜ん…そうは思わないが趣のある庵であることは間違いない。

今朝は肌寒いほどだったのに
五重塔越しに見上げる陽射しは真夏の陽射しだ。

山門をくぐり露天の並ぶ参道を下り
土産物屋の店の自動販売機で飲み物を買って
駐車場へ戻って来た。

来た時は予定より遅れて到着した時9時を廻っていたが
やっぱり早く来てよかった。
駐車場にも空きがあったし
なんと
実は僕らが帰る頃は駐車場が満杯で
街道まで渋滞ができていた。

僕らは川崎街道に乗って
高幡不動を後にした。

●サマーランドのあじさい園
街道のような鄙びた山間の街道を抜け
緑の山間を抜けると緑に覆われた川沿いのパノラマが広がった。
川は秋川で
そこに場違いな高速の立体交差が広がってる。
「この先直進です」とナビが言う。

前回きた時先代のナビに殺されそうになった場所だ。
緩やかな交差点を抜けるとサマーランドだが
ナビの設定はそこ迄だったので案内は終わった。

がしかし
その先の秋川沿いにあるサマーランドのあじさい園まで
けっこう距離があるが
不思議なことにナビには先代同様に道は画面に表記されず
サマーランドのあじさい園さえも出ていない。
ナビだけを見ていると異次元の空間を飛んでるようで
なんとも不思議な感じなのだ。

間違えて入りそうになったあじさい園の手前の
サマーランド第2駐車は渋滞なほどいっぱい並んでて1200円もするが
サマーランドのあじさい園はけっこう埋まっているが
多少の空きもあり600円だ。
「やっぱりな!前来た時1000円もしなかったもん!」と財務省Hが偉そうに宣う。

入場料大人500円を払ってあじさい園に入る。
休日のせいかいっぱい出てる出店を見つつ
棒に刺した浅漬けのまるごとキュウリ1本100円をかじりながら
ゆっくり広大なあじさい園を散策する。
実は
このキュウリがことのほか美味いのだ。
夏の東北のSAでもあったが
ちょうどええ塩加減とみずみずしさが
なんとも溜まらず美味しいのだ。
美味しくて子供にも人気で
僕は何本でも食べてちゃうよ!

店のある休憩所を過ぎ
小さな川沿いを越えたあたりから道は急勾配となる。
先日の御嶽山と勾配といい勝負だ。
けっこうきつい!

ところがそんな急勾配を杖をついた大勢の老人たちが
矍鑠として登ってくるから恐れ入る。
最終目的である頂上付近を圧巻と彩るアナベルの雪山は
昨年来た時の6分咲きと言ったところで少し残念な気がした。
其の分前回来たとき終わりかけで枯れはじめてた他のあじさいはけっこう咲いてた。
それにしてもアルガスの雪山は6分咲きといいながらも実に見事で感動する。
陽射しは真夏だが風もあるし木陰にいけばとても涼しい。

随分と上迄あがってきたことは
下界に広がる秋川と山間の街がパノラマに広がってる事でよくわかる。
しかしながら
紫陽花だからなのか
それとも頂上にアナベルの雪山があるからなのか
驚くほどの老若男女が山の傾斜面に広がるあじさい園に登ってくる。
実に不思議な光景だ。

入口近くの出店にもどって
こんにゃく団子を買って食う。
これまた美味しい^^
なぜか僕らは肝心の観光地でまともな食事をしたことがない。
ここ迄来るのに食べたのは
車の中で食べたアーモンドチョコとアイスコーヒーだけだ。

このまま帰ろうと思ったが
まだ午後の1時前だ。
帰りに相模原の公園に寄ってあじさいを見る事にする。


●相模原麻溝公園
サマーランドのあじさい園を出て
秋川沿いの道を走り山田大橋を渡って五日市街道。
県央道に乗る前にガソリンが少なかったので
ENEOS GS(Tカードは使えなかった)に入り満タンにする。
油平で滝山街道に入りあきるのICで圏央道に乗り高尾迄は高速をつかった。

ちなみにウチのナビは安いからだろうか?
トンネルに入ると画面がフリーズしてしまい役に立たない。
ほとんどトンネルばっかの圏央道。
八王子JCTを直進し
今のところ終点の高尾山入口ICを降りて勘違いし甲州街道を右に行ってしまった。

そのため大垂水峠を越えて
相模湖で国道412に入り途中から413で津久井湖経由で
なんとかかんとか相模原麻溝公園に着いた。

相模原麻溝公園は人でいや
家族連れで溢れてた。
姫曰く何万本のあじさいがあるというが
綺麗だがそれほどあるとは思えない。

後で判った事だが
僕らが広大な公園だと思っていた相模原公園は
県立相模原公園と相模原麻溝公園の二つが連なってる事に気がついたのだ。
展望タワーとふれあい動物園があるのが相模原麻溝公園
前回桜の時期にフィッシングパーク側から入ったのが
県立相模原公園で別な公園だったのだ。
なのでもしかしたら
姫の言う何万本のあじさいというのは県立相模原公園のほうの気がして来たのだ。
まぁ…後の祭りである。
2013.6.23.sun

No.699 / 風の旅 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2013.06.28  初夏の美歩 <<04:19


遠くに朝の摩天楼の聖路加タワーを見ながら
ちょうど中央通りにさしかかる手前だった。
カツン!カツン!
粋なり聞き慣れた靴音が聞こえて来た。

ちょっと懐かしい気がした。
ほぼ半月振りかもしれない。

え?いつのまに?
柳通りを真ん中に右の歩道から
左の歩道を見た。

美歩だ!

中央通りの信号にふたりともつかまった。
僕は向こうに渡り
信号を待つ美歩の右側に並んだ。

美歩は
細かいレースの飾り縁のついた黒い小ぶりの日傘を左手でさしていた。
半袖のシャツに薄いベージュグレー系の薄いサマーカーデガンを羽織って
肩には短いショルダーのいつもの茶色にバックをかけてた。
下は白地に細かい紺模様の夏らしい丈の短めのパンツだ。
考えてみたら美歩のパンツスタイル初めて見た。

ブラウスにジャケットと
ミニ丈のフレアースカートしか見てなかったので
美歩のパンツは新鮮に見えた。
しかも上から下まで均整のとれたラインは
まるでバービー人形のようだった。

靴はいつものヒールではなく
踵はヒールタイプと同じように高くなっているが
底部分は一体型のものだ。
靴が違うのに同じような靴音がするのは
やっぱり美歩だからだ。

よく見るとヘアースタイルもやや変わってた。
髪の長さは変わらないが
ヘアーデザイナーにカットしてもらったらしく
洒落たデザインの嫌味のない仕上りになってた。
あいかわらず僕は彼女の顔を見ていない。
今日もやや右斜め後ろから見ている。

信号が青になって美歩歩きはじめた。
僕も二歩ほど遅れた間隔で美歩と歩く。
柄物のパンツ越しに揺れる小ぶりのお尻が
妙に揺れる。
初めてパンツスタイルを見るのに
果たしてこんな動きのお尻だったのか?

可愛いお尻に見とれていたら妙な事に気がついた。
いつもの確固たる爽快な闊歩ではないのだ。
もう一度全体を見て
あっ……そうか
いつも見ていた軽快な彼女は
左肩にショートハンドのバックをかけて
小袋を持ち開いた右手は前後にまるで全体のバランスをとるように
大胆に振られていたのだった。

しかし
目の前の美歩は
左肩にショートハンドのバックをかけたのはそのままに
その左手で日傘をさしているから
いつもの小袋(巾着のようなもの)は
右手に持ってるので大振りできないのだ。
時々手を振ろうと巾着を振るが重みがあるらしくバランスが穫りにくいようだ
そのため右手の振りの分を身体のバランスをとろうとするから
小さなお尻が必要以上に揺れているのだ

見とれながら歩いてたら
朝食を買うコンビニが見えてきた。
僕は美歩の後ろ姿をぎりぎりまで見ててコンビニの角を曲がった。

朝食は最近食べてなかったが
昨日の歯医者の薬も血圧の薬もあるので
空腹じゃ不味いだろう
それでお茶とこんぶのおにぎり1個を買った。

元の歩道に戻ると
昭和通りという車の川の流れの向こうに
まっすぐ歩道を歩いて行く美歩が見えた。
やっぱり美歩だ。

けれどもやっぱり僕は
まっすぐ前を見て大きく手を振り
颯爽と闊歩する美歩の歩く姿が見てみたい!

しばらくじっと後ろ姿を見ていたが
やがて朝の陽炎の中に揺れながら消えて行った。
2013.6.27thu



No.698 / 風の戯言 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2013.06.28  プチオペ! <<04:18


午後の3時ちょっと前
予約してある歯医者さんへ行くべく支度を整え
まさにマシンの電源を落とそうとした時だった。
「ぶちょ~~!社長から外線です」
うっそだろ~~!!

社長は僕の担当してるクライアントのところへ
打ち合せに行ってる筈だった。
「直し言うから…いい?」
別に今日は直せないから明日でもいいのに…とおもいつつ
拒否れない。
昔から今聞いた打ち合せはすぐに報告したがる社長の癖だ。

「はい!はい!」社長の説明に軽快に僕はうなずが
こういうときに限って社長の帰りがことのほか遅い。
時計は3時を廻ってく。
あちゃぁ~~!!
焦る気持ちとは裏腹
早く終わってと社長の説明を聞いている。

なんとか遅れつつ会社を出て近くの歯医者さんへ!
「こんにちわ!」と入った早々
「今会社へ電話したとこでした」と顔なじみの受付の女性。
実は先週の定期検査も忘れたり
僕は結構ドタキャン犯(つい忘ちゃう)なのだ。

先週の定期検診で歯石を取ったのだが
左上の奥歯のところが重傷で
目に見えない歯肉の内面あたりの
つまり歯の根っこ部分に歯石が溜まってて
歯槽膿漏になって歯を溶かして行く感じになってた

普通のクリーニングじゃそれが落とせず
その歯石を削る為には
歯茎の肉を二カ所切って肉を剥がし
歯をむき出し状態にして削り終わったら元に戻すらしい

まぁ…先生の腕は確かだし手際はいいけど
考える間も与えず
「麻酔打ちます」って言い終わらないうちに注射を打たれた。
随分長い時間いっぱい打って終わったら速攻オペ開始だ!

奇しくも目の前のモニターでは
映画のDVD「プリティ・ウーマン」を流してた。
ちょうどエンディングに近い頃だった。

僕の口の中にはせわしなく先生の手とか
助手の吸引機とかが入り乱れて
やがて石を削るような激しい衝撃が長い間続いて
そして縫って何度も糸を縫合するのが判った
「終わりました」
そして「今日何をしたかというと」と先生の説明があった。
「お疲れさま!^^おしまいです!」
助手の人に言われて席を立とうとしたら
映画「プリティ・ウーマン」が再度始まって
オープニングのあたりだった。

次回が抜糸となるようだ。
「今すぐ痛み止め飲んで下さい」と受付で薬を渡され
フリクラの水で錠剤を流し込んだ。
口の中が半分麻痺しつつ縫い糸がいっぱいあるのが
舌先で感じだ。

雨の中山野楽器に上間綾乃のシングルを買いに
そして最近出来たドラッグストアの処方箋で歯の薬を調合してもらった。
ちょうど其の辺りで麻酔が切れて来て
恐ろしく歯が痛み出した。
食事どころではなく結局昼飯は諦めた。
2013.6.26-wed

No.697 / 風の戯言 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2013.06.28  えっ?しらす丼 <<04:18


月曜日の夜の事だ。
家に帰って着替え茶の間へ
冷蔵庫をあけてグラスに氷をいれ
座卓に座って泡盛を注ぎ飲んでた。

テレビでは「食いしん坊万歳」がやってて
何処ぞの港町の屋外のロケで
松岡修造が生のしらすたっぶりかけた丼を
「実にあまいですねぇ」などと言い美味そうに食っていた。

すると台所から姫が来て
「しらすの丼はどっちがいい?」と深めと浅めのふたつの丼を僕に見せる。
「へ?ど…どんぶりぃ?」
テレビの松岡修造は今度は釜揚げしたしらすを丼にかけて
これまた美味そうに食っていた。
「どっち?」姫がまた言う。
「え?なんのどんぶりだって?」
僕は頭がこんがらかってた。
「だから~しらす丼だってば!生じゃないけどね」
「え?今夜はしらす丼なの?」
僕はテレビの松岡修造と姫の顔を交互に見た。
「そう」
「じゃあ!底の深い方で」
「わかった」そういって姫はキッチンへ向き直った。

松岡修造はしらすとタマネギだけの天ぷらを
ちょっと大げさにかぶりつき
ぼろぼろ落としそうになりながらも食いまくってた。

やがて我が家の夕餉の膳がテーブルに配された。
ホタテやイカなどの刺身の皿の他にいろいろあって
その中に大して期待してなかったメインのしらすの丼があった。

しかし……

釜揚げのしらすにひじきと辛味大根にアサツキをちらして
醤油を軽く垂らして頂く!
「おおおっ!!うんまい!」
ほんとに美味かった!しらすも美味いが添え物との相性が抜群だった。
箸が止まらない…とはまさにこの事だ。
「おかわりする?」姫が言う。
もちろん!おかわりしてしまった。

そういえば前に江ノ島に行ったとき
富士見だかなんだかの食堂で食ったしらすの事を思い出した。
生まれて初めての生の江ノ島しらすだったのに……
あれは不味かったなぁ。
あの時
僕は生のしらす丼を姫は釜揚げを食ったが
どっちも不味かった。

生は生暖かく鮮度が落ち気味で釜揚げも中途半端で
風味もなんにも感じなかった。
本場のはずの江ノ島で不味かったから
けっこうふたりともショックだった。

「世間で騒ぐ程美味しいもんじゃないね」と姫。
「うん…そうだね」と僕。
アルバイトらしき女性が生には醤油はこちらでとか
毎度言ってるであろううんちくを垂れていたが
うんちくを垂れる店ほど美味しくない…というのが
僕らのいままで食って来て感じた事だ。

店のスタッフたちは
いかにも本場江ノ島のしらす丼だぞ!みたいに
軽く強きで横柄さが見え隠れするが
他意はないだろうがいずれ店は衰退するだろうな。
しかし…食い終わっても感動も満足も満腹感のいずれも
残難ながら感じる事は出来なかった。
こんなのならスーパーで売ってる方がよっぽど美味しいね!って
あの時は帰りの車の中で思ったが

今宵まさにそのスーパーで買ったと言う
釜揚げのしらすを盛って丼で食っている。
実に美味で美味い!
けっして江ノ島の悔しさに対していってるのではなく
信じられないくらい香ばしくて
歯ごたえも塩加減ものどごしも絶妙なしらすなんである。

江ノ島での一件があったので
テレビで松岡修造が生のしらす丼を食ったとき
美味しそうに見えなかったし
彼は「すごく甘いねぇ~」とは言ったが
とうとう「美味しい」とは言ってなかった気がする。

まるでコラボしたかのような
TVと我が家の夕飯「しらす丼」だった。
2013.6.24・mon

No.696 / 風の食卓 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

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