きままなたわごと


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kazeken

Author:kazeken
風がことのほか大好きな風来坊です。
普段は多忙の為
なかなか旅さえも出来ないけれど
心は気ままな風のようでありたい
泡盛と音楽を愛する風来坊です。



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2013.06.30  愛されすぎた女 <<17:46


「愛されすぎた女」大石 圭/徳間文庫
aisareonna_keiohishi.jpg
〈物語〉
三浦加奈、30歳。生まれつきの美貌でタレント活動をしたが芽が出ず、
今は派遣社員。金使いの荒さからカード破産目前である。
こんなはずじゃなかった……。加奈の目標は、玉の輿結婚。
そんな彼女の前に現れた、岩崎一郎。年収は一億円を超えるが、
四度の離婚歴があるという。加奈は不安を感じつつも岩崎と交際を重ね、結婚にいたる。
やがて岩崎は、加奈に異様な執着を見せ始める……。
日常の中に潜む狂気。やがて繰り出される剥き出しの暴力と官能。

〈読み終えて〉
ふと気がついたら
最近大石 圭氏の作品を多く読んでた。無意識にだが。
氏の作品に出てくる主人公たる女性は美人でスタイルがよく
とてもエロティックでいわゆるソソる女であり……淫乱である。
そして交わる男たちも性豪だったりする。
そんな魅力的な主人公だから
えっち系が嫌いじゃない僕はついついページをめくってしまう。

主人公の立場で書いてあるから
読み手も主人公の立場で目で物語を目撃してゆく。
それが氏の策略とも知らずに^^

加奈と結婚した岩崎一郎。
だんだん日が進むにつれて夫の異常性に怯え始める。
なぜ?そんなことまでするの?
「君を愛しているからに決まってるじゃないか」
「愛してるから……」それで不安ながらも女は納得する。

やがて加奈は過去に別れた妻に会ったり
昔の彼に会って夫の妻の過去を調べてもらったりする。
最初と二番目の妻は普通に離婚したが
三度目はヨットの上から転落して死亡
四人目は夫と今暮らすマンションで首を吊って自殺したことを知る。
旋律が走り
やがて夫への疑惑と恐怖が加奈を襲ってくる。

やがて衝撃的なラストまで
暴力と官能とサスペンスの入り交じったドラマが繰り広げられる。

読み終えて…まてよ?と思った。
主人公の立場で目で物語を読んでので酷く恐ろしい夫だと思ってたけれど
最後は夫である岩崎一郎が可哀想になった。
確かに彼にはやや異常性はあるものの
加奈が「幸せになりたかった」ように
彼も4度の離婚を経験してるので単に「今度こそ幸せになりたかったのだ」
悪魔に見えた夫
でも…ほんとうの悪魔は加奈だったのかもしれない。


No.701 / 風の本 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2013.06.22  藁の楯 <<13:04


藁の楯 木内一裕 (講談社文庫) [文庫]
waranotatebook.jpg
幼い少女の惨殺死体が派遣された。少女は性的暴行を受け体中に怪我をして
顔は判別不能なくらい殴打されて見るも無惨な惨い殺され方で発見された。
少女は某巨大グループの会長の愛孫だった。
年老いて身体が弱かった会長に少女は毎日のように見舞いに顔を出す
まさに目に入れても痛くないような可愛い孫が惨殺体で派遣されたのだ。

犯人はすぐに浮上した。
少女の身体に付着していた体液が
前にも同じように少女を犯し惨殺した犯人とDNAで一致したのだ。
すぐに全国に指名手配されたが犯人は一向につかまる気配が無かった。

そんなある日全国紙の新聞見開ページ全面に衝撃的な広告が載った。
「この男を殺してくれたら10億円差し上げます」
犯人の男の写真とアクセスサイトの載ったシンプルなものだったが
現実には審査で乗る筈の無い内容だったが……

少女を惨殺した殺人鬼の命に10億の値がついた。
何の罪も無い少女を殺した犯人を殺せば10億円がもらえる。
その瞬間から日本中が敵になった。医者も、サラリーマンも、浮浪者も
そして正義を守る警官さえ日本中が1人の殺人者を追って動き出した。

いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、
福岡から東京までの移送を命じられた5人のSPと警察官。

反省の色も無い殺人鬼。
果たして命を懸けて「人間の屑」の楯となることにどんな意味があるのか?
警察官としての任務、人としての正義。
その狭間で男たちは別々の道を歩き出す。(講談社文庫)

〈読み終えて〉
長編にありがちな長ったらしい前置きは一切無い。
あるにはあるが起承転結の「起」が短くて
いきなり本題に入って行くから読み手はあっという間に物語の渦中にいる事になる。
感動的なエンディングまで圧倒的なパワーでノンストップ状態だ!
面白くてハラハラドキドキの連続でまるで映画を見ているような気さえする。

犯人に対する憎悪を盛り上げる表現力やら
僕らも日本中の1人になってこいつを殺したい気持ちになってくる
その読み手の感情をコントロールした誘導的文章力もさりげないほどに上手い。
さすがに「暴力」を漫画で描いて来た作者だからできることなのだろう。

初めての作家だが
あとがき的作家仲間の文を読んで
この作家が昔「ビーバップ・ハイスクール」を書いていた
人気漫画かだったとは「マジかよ!」そっちの方が驚きだった!
そしてこの「藁の楯」が作家デビュー作らしい。

デビュー作にしては面白すぎるのは漫画で培った構成力かもしれない。
兎に角僕には面白くて最高の作品だった。
ま…ちょっと不満なところはないわけじゃないけれど
締めるとこは締めてるし
納得の一冊です

因に作家の木内一裕氏は既に何冊か本を出してて
もう漫画家に戻る気がないらしく
仕事場の漫画家時代のアシスタントの机を片付けてしまったらしい。^^


No.690 / 風の本 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2013.06.22  乱読の時代ver5.30 <<13:02


最近またまたまた
乱読の時代に入ってる
本が途切れる事無く常になにかを読んでいる。
ほとんど病的だ。

純文学、ホラー、SF、サスペンス、ミステリー、
痛快ドラマ系、恋愛、官能などなどジャンルにこだわらない。
内容も作者も関係なく本のタイトルとデザインで読書欲をソソられる
ものを見た瞬間に感じたものを何冊かまとめ買いして
読み漁っている。

同じ系列のものじゃなくチャンプルーのせいか
読み終わったばかりの余韻のテンションと新しい本のテンションがまるで違うから
その感情の落差で酷く疲れ精神状態も可笑しくなる
たぶん躁鬱的になるのはそんなせいかもしれない。

基本僕は文庫本派だ。
昔は造りのしっかりした単行本派だったが
単純にいつでも文字が読めればいい文庫本が気に入ってる。
ちょうどええ大きさだし、どこでも気軽に読めるし
ジーンズの尻ポケットにも簡単にはいるからだ。

読書の時間はほとんど通勤の電車とバスの中だ。
休日もしくは家と会社と昼休みとかはまったく読まない。
苦痛で長い通勤地獄の車内が一番集中して読めるからだ。

無我夢中になると
「終点です」と言われる迄気がつかない事が
最近しばしばある。
ってことは
最近読んだ本は僕を夢中にさせてくれたってことだろう。

既に有名になったもの
もしくは流行ものは読まないようにしてる
自分の意思とは裏腹読む前に余計な情報がはいってきて
読む前にある程度内容がわかってしまうからだ。
そして人に薦められた本も読まない。
音楽と本はそれぞれの読む人の感性もあるから
Aちゃんが良いよ!って言ってもBチャんが良いよは限らない!
なので
僕の読書感想文(書評なんて偉そうなもんじゃない!)も
当てにならないのでご注意を!

裏表紙に簡単なストーリーが書いてあったりするが
僕はまず読まないし本文もページを開かない
唯一帯くらいは見るけどね。
ドキドキ感が失せるから
なるべく予備知識は持たずに読むんだ!

タイトルとデザイン(装丁)だけという
直感で買うので作家さんには悪いけれど
読み終えた後で予想外な感動で出会ったり
逆にとても残念な読後感になったりする。

でも
読みはじめて「あ…これは失敗したな」と感じても
基本僕はどんな内容であれ時間はかかるにせよ最後まで読む事にしてる。
それは作家の方への礼儀だと思うからだ。
もしかしたら最後でどかん!と感想が変わるかもしれないし

兎に角

僕にとって本は麻薬みたいなものかもしれない。
ヤバいんだ!けっこうな本の中毒者になっちまってる筈だから。
2013.5.30.thu

No.689 / 風の本 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2013.03.18  モンスター <<04:59


「モンスター」百田尚樹 幻灯社文庫
momstermomoda.jpg
〈物語〉ある日。瀬戸内海に面したある街の
屋根もないような駅のプラットホームに美しい女が降り立った。
駅員も街の誰ものかつてみたこともない絶世の美女に心を奪われる。
そして、美女は、やがてその街の丘の上で瀟洒なレストランをはじめる。
店はオーナーである彼女の美しさもあって瞬く間に人気の店となる。

かつで…この街にモンスターと呼ばれたとても醜い女がいて
ある事件を起こして街から消えた。
風の噂では東京に行って三年後に交通事故で死んだという。

〈読み終えて〉
最初。タイトルと本のデザインで
怪物のスプラッターものかと思ってた。
ところが読み込んでいくうちに
これは大変な純愛小説だと思った。

読む進めていくうちに
男である自分の肩身がせまくなっていくのを感じたし
主人公の青春時代の悲壮感がとても苦しく感じた。

女性の果てのない美への執着心。
テレビでそんな特集番組を笑って見てたけれど
これを読んだら笑えなくなった。

この本を読んでる途中で
僕は小学・中学で同級だったひとりの女性を思い出して
とても胸が切なくなった。
でも…詳しくは書けまい。
なぜなら僕もこの本に出てくる
つまらない男たちとまるで一緒だと感じたからだ。

男として読んでる自分がとても
後ろめたくも感じてしかたなかった。

なんせ主人公の美への情熱がすごいし
壮絶な人生で
果たして僕だったらどうなんだろうと考えたが
やっぱり女性にしかわからない聖域にも感じで
読んでいた感は歪めない。

予想外の結末に思わず泣いてしまった。
僕にしてみれば悲しい結末も
もしかして彼女には最高に幸福な結末だったのかもしれない。

想像と違った内容だし
期待してなかったので
読み終えた後の感覚は
予想外の切なさでいっぱいになった。
とても壮大な純愛ドラマを見終えた感じになった。

美しさって…いったい…なんなのだろうか?


No.670 / 風の本 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2013.03.10  美女 <<08:36


「美女」連城 三紀彦/著 集英社文庫
bijo_renjyomikihiko.jpg

 はっきり言って
美女というタイトルネーミングと
表紙の色っぽいデザインで買っちまった本だ。

〈物語〉
腕の確かな整形医師の藤木集介の病院に
ある日とても美しい美女が訪れる。
そして
「顔を直してもらいたい」という。

美女の名前は田村葉子といい
「あなたは何処もなおしようがない完璧な美人でいじりようがないですけど?」
という藤木に田村葉子は意外な事を言い出す。
「私…美しくしてほしいとは一言も頼んません。むしろ逆に醜くしてほしいと頼
んでるのかもしれません」
「え?」
訝る藤木に彼女は1枚の写真を見せて
「この顔にしてほしいんです」という。
写真を見た藤木は
「こ…これは?……」
そして物語は意外な展開と様相を成してゆく。

美容整形医と整形医に陰ながら長年慕って焦がれてた女
そしてその女に密かに絡む整形医の妻
男と女の情念が渦巻く「夜光の唇」をはじめ
タイトルにもなっているエンディングの「美女」まで全8編の短編集だ。

〈読み終えて〉
読後感の感想は、兎に角酷く疲れたのひとことだ。

最初の「夜光の唇」や妻と夫の愛憎を描いた「夜の肌」
東京と真鶴で同時に起きた殺人事件の容疑者の男を描いた「夜の二乗」あたりは
まあまあ意外性もあって面白かったけれど
あとは兎に角読む程に疲れるばかりでほとほと参ってしまった。

とくに「喜劇女優」「他人たち」は酷い。
ってか僕には酷い作品に感じてならない。
まるで「夜光の唇」書いた同一作者とは思えない程だ。

読んでてイライラして気が狂いそうなくらい変態的だし
異次元的な作品も含まれてて
なんせ読み進むうちにへとへとになってしまい
連城三紀彦なる氏の作品は二度と飲みたくはないと思った。

前編に流れるキーワードは
まさに「男と女の情念」であり「怨詩」でそかも「艶歌」なのだということは
たしかに伺い知れる事はできた。

僕はもう御免だが
ただ…
どろどろ渦巻くおぞましい程の男と女のキレた物語を堪能したい方には
案外オススメかもしれない。


No.659 / 風の本 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

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