きままなたわごと


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kazeken

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風がことのほか大好きな風来坊です。
普段は多忙の為
なかなか旅さえも出来ないけれど
心は気ままな風のようでありたい
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2012.08.26  北帰行~2012夏~其の弐 <<10:59


●北帰行~03~静かなる朝
ん?
バスは軽快に走っている。
あれ?
前方には一台もクルマが無い。

ちょうど夜から朝になろうとする瞬間だった。
闇が薄れて
前方にゆっくり白い山並みが見え始めてた。
時計は…5時を廻ってる。

そういえば…
2回目のトイレ休憩はあったのだろうか?
2時間置きの時間はとっくに過ぎてる。
まぁ…飲み物をコントロールしていたから
あと1時間はトイレは不要だけどいい加減外に出て下界の空気を吸いたい。

周りを見渡すと全員が眠りの中だが
僕はすっかり目が覚めてしまったので
小説の浅見君が気になって文庫本を取り出し早朝読書を楽しんだ。

調子のいい作家センセと二枚目の浅見光彦のコンビが
八尾の町に入り調査を開始していた。
「風の盆」はたぶん本物を見たことがないし映像もほんのちょっとの気がするが
ラジオで永六輔氏が何度も其の祭りの良さを語っていたのと
なんとも幻想的な映像を一度だけ見ていて
一度は行ってみたいと思っていたから
ほんのネーミングでつかまってしまったのだ。

作者は読者を犯人を特定の人物に注目させようとしたり
別に真犯人がいるように惑わすが
どうもいまいち
がしか
しどんどん僕は物語に引き込まれてたんだ。

風の盆…おわら…
男…女…囃子に胡弓の音色…
実際ちゃんと聞いた事も見たことも無い筈なのに
作者の巧妙な文字の魔力と永六輔氏の巧みな記憶の刷り込みが
僕の頭のなかになんとも幻想的な光景を浮かび上がらせる。

姫の脚は僕の右足に乗ってる。
なんだか危ないかんじだ。
左側のお嬢さんのスカートからは
なま脚がなまめかしく伸びていてとっても危険な感じだ。
ともすれば下着が見えそうなくらい
自然なリクライニングな格好をして深い睡眠を貪ってる。

バスのなかも…風の盆か?
僕は苦笑した。

「うう…」と呻きながら姫が目を覚ましたのと同時に
車内の照明がついた。
そして
「おはようございます!これから2回目のトイレ休憩に入ります」
とアナウンスがあった。
やっぱり2回目のトイレ休憩は無かったのだ。
SAに着いた。
ここも10分と慌ただしい。
ヘビースモーカーは喫煙スペースで一斉にタバコをくわえ
煙を吐き出してる。

●北帰行04~彷徨える記憶〜
物語は様々な登場人物が現れ
センセと浅見光彦は慌ただしく
かきみだされてゆく。

八尾から上岡へ
調査の範囲が広がってゆく。

ふとページをめくる手をとめ
僕は前方のアスファルトを見ていた。

まてよ。
過去に電車以外に車で帰ったことが何度かあった。
カコの夫のまさのぶさんの車で3度
そして去年僕と姫で帰ったので都合4度。

しかしながら終点は同じだが
途中の光景が見事に全部違ってた。
同じ光景が二つとないのだ。
同じ東北自動車道の筈なのに……
これはいったいどういうことなんだろう?

なんだか氏神様みたいな
ある意味不思議な力で惑わされてるような錯覚を覚える。

いま目の前の景色さえが
いままで見た記憶が全くないのだ。

ふと…気がつくと僕は眠ってた。
「まもなく最終のトイレ休憩地の岩手SAに入ります」と言った。

すっかり明るくなったSAは満杯だった。
土産物の店も食堂も空いていた。
けれど
トイレと土産を急いで買うのが精一杯で
やはりトイレ休憩10分は厳しい。
夜の空気と朝の空気はやはり異なるものだね。

No.560 / 風の旅 / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

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